意外と知らない隣国の料理事情

フランス料理や中華料理、韓国料理など最近では様々な国の料理が1つの文化として日本にも浸透しつつあります。
そんな中で、未だに市民権を確立出来ているといえないのがロシア料理です。
料理とは、歴史や文化の根幹です。
今までいくつの料理が生まれては消えていったでしょうか。
消えていく理由は、料理の担い手が消失したことです。
つまり、国や人が潰えてしまうと、その歴史と共に料理も消える運命にあるのです。
第二次世界大戦後からペレストロイカの時期までは、ロシア料理にとって不遇の時代でした。
社会主義国家へと変貌したソ連では、自由に料理を楽しむことも許されなかったのです。
そんな時代が過ぎ去った現在では、ロシア料理が新たな形態を見せています。
自由を手にしたロシア国民が、食文化の発展に努めた結果です。
とはいえ、まだまだ日本人には馴染みがないロシア料理。
これを食べたいと感じたときに役立つのがオードブルなのです。
歓迎会やホームパーティーのように、盛り上がる場面が欲しいイベントでロシア料理は重宝します。
ウハ―やラプシャーといった料理名を聞いたことがある人の方が少ないでしょう。
実は、これらは立派なロシア料理なのです。
こうした料理は、親しまれていない分変わり種として喜ばれます。

ただし、オードブルを提供する側にはそれなりの知識が無いといけません。
料理を出して「はい、おしまい」では盛り上がるわけがないのです。
古い伝統の重んじながら、現代に合わせて姿を変えていく。
そんなロシア料理の魅力とオードブルの賢い利用方法を確認していきましょう。

 

 

スープで身体を暖める

日本において最も有名なロシア料理といえばボルシチでしょう。
ボルシチとはご存知の通り、真っ赤で仄かに甘みのあるスープです。
この仄かな甘みがボルシチの味の決め手であるビートになります。
ビートとは、砂糖大根ともいわれる甘みの強い野菜です。
牛肉で取った出汁にビートを入れることで、赤い色素が浸みだすのです。
具材は家庭によって様々。
ロシアのスープは、パンとそれだけで食事が済んでしまうほど具がゴロゴロしているのが一般的です。
サワークリームを入れたボルシチは、赤よりもピンクに近い色になります。
このようなボルシチはこってりとしていますが、夏には冷たいサッパリ風味のボルシチがよく飲まれています。
ロシア国内で良く食べられているスープに、ソリャンカと呼ばれるものがあります。
ブイヨンや塩漬けきゅうりの漬け汁、トマトなどを煮こんだ塩辛いスープです。
トマトが多い場合は、ボルシチと見分けがつかなくなることもあるので注意しましょう。
ウハ―という魚と野菜のスープもあっさりながら栄養抜群です。
魚が型崩れしていないことが、美味しいウハ―を見分けるポイントになります。
日本人好みの味なので、ぜひ1度食べてみてください。
ロシア料理で何を食べたら良いかわからないという方は、とりあえずスープ類を頼みましょう。

オードブルといっても、おかずばかりではありません。
スープをみんなで分け合えば、セミナーや懇親会が盛り上がることでしょう。
お店によってはレシピを教えてくれるところもあるので、自分なりのアレンジを加えても楽しいですよ。
 

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